MCP詳細

三郷コンピュータグループ MCP株式会社

スーパーフォームはお客様のニーズに広く対応可能な今までにない印刷技術です

  • 大型長尺印刷機【MST 7号機】

  • 大型長尺印刷機【MST 5号機】

従来のフォーム印刷では、印刷機の面付けの制限以内のサイズを繰り返す印刷しかできませんでしたが、スーパーフォームは36インチ(流れ)を超える長尺サイズ(1色時に最大1,400インチも可能)の印刷を、異なるフォーマットを多面付けしつつ印刷ができます。また、様々な後加工にも対応しているMCPの独自技術です。

スーパーフォームの特長

  • ●従来のフォームと違い、内容の異なるデータ処理が可能です。
  • ●用途に応じた長さ(不等長フォーム)に対応します。
  • ●コンピュータデータの加工に可変的にマッチします。
    (データに応じたフォーマットの形成が可能)
  • ●1/2、1/3、1/4、1/6、1/10インチ刻みのピッチで印刷が可能です。
  • ●今までに無いサイズ感の広告媒体としての機能があります。
  • ●刷り色違いフォームで色紙区分処理方法を実現します。
  • ●単票処理、小巻加工処理も可能です。
  • ●ミシン目、ファイル加工等が自在にでき、多様性フォームが可能です。
  • ●トータルコストの低減、業務の効率運用が可能です。

スーパーフォームとは

    • 大型長尺印刷機【MST 7号機】

    • 大型長尺印刷機【MST 5号機】

    【温度・湿度管理システムとコントローラー】
    1年中室内温度24℃・湿度50%を目標に管理しております。

    【見当監視装置とモニター】
    印刷のトンボ、絵柄を監視します。

    【検証機カメラと本体】
    品質保証検査を行います。

    【UV照射機とUV本体】
    各ユニット毎に印刷部分を瞬間的に硬化させます。

    • 【被膜強度試験機】
      UVインキが完全に硬化しているかを検査します。

    • 【ハンドヘルド分光濃度計】
      分光反射率に対してCMYK各濃度を算出します。

機能的特長

  • ○長尺印刷だけでなく、通常サイズの印刷も可能
  • ○紙以外にも印刷可(フィルム等)
  • ○樹脂凸版印刷の特長
    • ◆版胴と圧胴の2胴しかない(オフセットに比べて)単純な構造
    • ◆印刷時に水を使用しない
      • ・インキの転移が安定する(ドットゲインを抑えたシャープな印刷)
      • ・後処理工程のニスや糊コート、プリンター印字に最適
    • ◆汚れが発生しにくい
      • ・インキミストが皆無

        印刷機械・工場の汚れが少ない
        製品の汚れが付きにくい
        ロール紙(8,000m)繋ぎなし印刷が可能
    • ◆版が丈夫で耐刷力が高い
      • ・大ロット印刷に向く
    • ◆網点の再現性が高い
      • ・刷版が直接印刷用紙にインキを転写するため
    • ◆高いインキ濃度が出せる
      • ・ベタ面の濃度アップや、くっきりした文字再現が可能

設備的特長

  • ○オリジナルの樹脂凸版印刷機
  • ○あらゆるサイズ替えを短時間で行える
  • ○単色1,400インチ・多色300インチまで、 0.5インチ刻みのサイズが印刷可能(過去に単色1,820インチの実績あり)

設備一覧

  • ■印刷機

    • ・大型長尺印刷機5台
    • ・長尺印刷機2台
  • ■加工機

    • ・フォームカッター6台
    • ・ダイカッター1台
    • ・勝田製作所JMC4FX断裁機1台
    • ・南万能機1台
    • ・丁合機1台
    • ・ロータリー糊付機1台
    • ・特殊糊付機(コンタクト糊)1台
    • ・巻取繰り出し装置3台
  • ■その他

    • ・測定器

      マクベスMR-12/UVインキ被膜強度試験機/圧着剥離試験機/ハンドヘルド分光濃度計X-rite508/Vカラーインキ配合測定器
    • ・工場内温度・湿度管理システム
    • ・フォークリフト トヨタ製2台

樹脂凸版印刷の特長を活かし、金刷りやパールインキ等での印刷時に、インキの着肉を増やした『厚盛り印刷』で発色の優れた印刷が可能です。

様々な幅(最大20インチ)や長さに対応します。その他ナンバーリング加工、コンタクト糊加工、透かし印刷などといった特殊印刷も可能ですのでご相談ください。

長尺をベースとしたポスター印刷の他にも、和紙や特殊な紙を用いた印刷・レジロールも可能ですのでご相談ください。

みさとみらい21詳細

グループの持つオンリーワンの技術力とトータルプロデュースを持ち味とした、ソリューションをご提供します。

これまでビジネスフォーム印刷で培ってきた、グループ会社の持つ独自技術と、環境に配慮した印刷方式を存分に活かすとともに、お客様の事業活動の課題に向きあい、共に解決を図るパートナーとして事業に取り組んでまいります。
営業チームと企画・制作のクリエイティブチーム、そして製版・印刷を担う製造チームと情報連携をより一層強化することによる相乗効果を創出いたします。
商品自体の価値はもちろん、技術を支えている“ポテンシャル”を抽出、再定義することにより、新たな価値創造を生み出す活動をしてまいります。
今までの商品開発を通して得た技術や経験、知識を活かすことにより、グループ一丸となって価値向上を図り、お客様の多様なニーズにお応えしてまいります。

  • ●鳥獣戯画巻 カレンダー
    【髙山寺公認】

  • ●鳥獣戯画巻 じゃばら帖
    【髙山寺公認】

  • ●鳥獣戯画巻 じゃばら一筆箋
    【髙山寺公認】

  • ●じゃばら一筆箋
    (桐箱セット)【髙山寺公認】

  • ●研究ノート
    (REAL LAB NOTEBOOK)

  • ●マイクロ文字
    (REAL LAB NOTEBOOK)

  • ●名刺シート
    (銀河鉄道の夜など短編小説)

  • ●塗り絵カレンダー 東海道五十三次

  • ●歌舞伎一筆箋
    【松竹株式会社監修】

  • ●歌舞伎ブックカバー
    【松竹株式会社監修】

  • ●歌舞伎ポストカード 横型(15枚セット)
    【松竹株式会社監修】

  • ●歌舞伎ポストカード 縦型(15枚セット)
    【松竹株式会社監修】

長尺印刷、じゃばら構造のコンセプトが「Baby's Memory Album」を生んだ

「mimistyle®」というブランドを立ち上げたみさとみらい21(現 三郷コンピュータホールディングス株式会社)。
自社商品「Baby’s Memory Album」の開発誕生秘話について実際に携わった中野社長(現 取締役)と太田営業本部長に話しをしてもらいました。

  • みさとみらい21はどのような会社ですか?

    当社は、印刷の企画・制作を手掛ける会社です。企画した印刷物に関してはグループ会社のMCP株式会社で製造しています。
    MCP株式会社が得意とするのは、ビジネスフォーム印刷(地方自治体を主とする帳票類)です。フォーム輪転の一般的な印刷物は長くても1m程度ですが、当社では11mにも達する絵巻物のような印刷物を製造することができます。また、オリジナル商品の開発と共にノベルティなどOEMとしてのご相談にも応じています。

  • 事業におけるミッションは何ですか?

    グループを横断しての「新たな事業分野の開拓」です。
    当グループの収益のほとんどは、地方自治体等の帳票類の印刷を主とする印刷事業によるものです。このビジネスは繁閑期の差が激しいため、特に閑散期に利益を出させる製品を作りたい、そしてBtoCという新しい分野に挑戦したいと考えたことが出発点です。

  • ミッション達成のために取り組んだことは何かありますか?

    みさとみらい21として初めてJAGAT主催の展示会Page2014に参加してクリエイターの小杉さんと出会い、そして東京芸術大学の学生と3者で長尺印刷の商品開発に取り組み、四季折々のじゃばら式ランチョンマット「Shiki」を製品化しました。

    ▲当社が、クリエイターの小杉氏と東京芸術大学の学生とで初めて商品開発した、ランチョンマット「Shiki」

    このことがきっかけとなり、商品開発を基礎から学んでみようと、東京都中小企業振興公社主催の「事業化チャレンジ道場」に参加することを決めました。目的は自社のブランド商品を創る、そのためのノウハウを学ぶためです。
    この道場では、企画・製品化・量産化・商品化・販路開拓までの一連のプロセスを実践的に学習しました。
    学びの中で、自社の強み・弱みとは何か?を立ち止まって考える良い機会となりました。
  • 道場での苦労話があれば教えてください。

    ▲「事業化チャレンジ道場」にてデザイナーに会社の特長を説明

    仕事の合間を縫って、月2回、往復3時間かけて研修に向かいました。時間のかかるSWOT分析からキーワードを抽出、顧客イメージ、3C・4P分析などの市場分析、コンセプト立案、試作品作成、事業計画立案等々。毎回夜遅くまでかかって仕上げた資料をプレゼンするという、精神面だけでなく肉体的にも少しだけつらかった思い出があります。
  • 製品完成までの道のりは?

    ▲自社ブランドmimistyle®としてギフトショーに初出展

    完成にこぎつけられた一番の要因は、当グループですべて内製化したいとの思いを変えたことです。製品化するアルバムは紙の質感など素材へのこだわりがクオリティの差に表れることから、クオリティを維持するためには、すべて内製化することができないのではないかと思い立ちました。それがきっかけとなって気づいたことが、良い製品が欲しいという顧客ニーズを最優先すべきであるということです。
    製品化するためにすべてを内製化することに捉われず、お客様目線に立ち、材料調達から製造方法の最適化を重視することで、製品化までたどり着くことができました。
    2017年2月のギフトショーに東京都中小企業振興公社の出展ブースから同研修に参加している仲間(会社)と共同出展させていただきました。3日間に亘りバイヤーの方など、直接顧客の声を聴くことができたことはとても貴重な経験となり、同年9月のギフトーショーにはmimistyle®として自社ブランドで単独出展することができました。
  • ▲自社ブランドmimistyle®としてギフトショーに初出展

    Baby’s Memory Albumのコンセプトを教えてください。

    「飾れるアルバム」がコンセプトです。
    企画を熟考する段階で「自分がほしい商品は何か=顧客ニーズになるのではないか」という視点から練り直しました。
    二人とも子供がいて、赤ちゃんの頃は写真をたくさん撮りましたが、アルバムはいつも本棚の中にしまわれた状態でした。そこで、成長を記録しながらインテリアとしても飾れるアルバムを長尺印刷のノウハウを使って作ることを考えたのです。

  • 他にmimistyle®、自社企画商品があれば教えてください。

    mimistyle®ブランドとしてはベビーアルバムからの派生商品として、二人の出会いから結婚までの想い出を綴るウェディングアルバム「Just Married Album」を製作しました。その後、グループの特長を活かした技術から「M-FLAT® NOTEBOOK」を製作しました。これはビジネスマンに使っていただきたいA5サイズのノートです。本文は5ミリ方眼と7ミリ幅ドット入り罫線の2タイプをリリースいたしました。段差無くフルフラットに開くので使い勝手の良いノートです。
    自社企画では国宝の「鳥獣戯画」を使用したカレンダーや一筆箋等の紙文具を製作しました。これは所蔵元となる「京都 栂尾山 高山寺」公認商品です。鳥獣戯画 甲巻全編を長尺印刷した「じゃばら帖」はおすすめです。
    また、松竹様に監修いただいた歌舞伎の「隈取」をモチーフにした商品を企画段階から商品化しました。なかでも一筆箋はグループの長尺印刷の特長を活かしたユニークな商品と自負してます。お客様からの評判も上々のようです。

  • みさとみらい21の未来について語ってください。

    他に類をみない長尺印刷技術とその技術を支える精緻な製版技術は当グループにとって重要な事業の柱です。しかしデジタル革命と言われている現代において、今の事業だけに依存するのはとても危険だと考えています。そこで技術的な優位性が発揮できるもう一つの事業の柱を育てることが当社の目標です。これからはグループ一丸となり変革と挑戦を続けていきます。